カラー石仏 山と渓谷社・山渓カラーガイド57 里見文明/写真 佐藤宗太郎/文 A5版ハードカバー・カラー/モノクロ202頁 1975年2版(1972年初版)。カバー付。カバー背表紙ヤケ見られますが、本文ヤケ・シミは軽微です。登山雑誌「山と渓谷社」のカラー図鑑・カラーガイドブック的な叢書として発行されていた『山渓カラーガイド』の一冊。昔は学校図書館の定番の蔵書だった懐かしいシリーズです。大分県臼杵、鹿児島県隼人塚、佐賀県鵜殿窟、兵庫県播磨、奈良京都滋賀群馬長野佐渡島など、日本全国に存在する石仏磨崖仏を紹介するカラーガイドです。『本書は、石仏にかかわる客観的な事実を踏まえつつ、自然空間――野に生きる石仏の魅力を紹介することを目的に編まれたものである。石仏の魅力の中心は、あくまで“美”にあるとのとの考えに立っている。その美は、単に一個の石像としての彫刻美ではなく、また単に野にあるという“状況美”でもなく、自然空間との緊密な結合によって生育した宗教造形の美なのである。』佐藤宗太郎、まえがきより。